建設業界では若者離れが深刻化しております。
厚生労働省が発表した、「最近の建設業をめぐる状況について」によると、令和4年には55歳以上が35.9%、29歳以下は11.7%となっています。
令和3年と比較すると、この1年で55歳以上が1万人も増加しており、高齢層に人が多いと分かります。
高齢化が進む一方で若者離れが進んでしまうと、技術の継承が満足に出来なくなってしまい、日本の建築産業の未来が危ぶまれます。
1.建設業の若者離れが進む理由
建設業の若者離れが進む理由として挙げられるのは、3Kのイメージと労働環境の悪さです。
3Kのイメージとは「きつい・汚い・危険」といった悪いイメージの事を言います。
真夏の炎天下での作業や、寒い時期の屋外作業など、厳しい環境下での仕事が多く、
また、力や体力が必要となる仕事も多く、将来の憂いもあります。
高所での作業では危険を伴う事もありますし、仕事場が現場次第で毎回変わる事もあります。
行為った環境から若者離れが進んでいるのはないでしょうか。
2.業界全体で変わる為には
・積極的な採用
たとえ未経験であってもやる気があるなら歓迎等の取り組みをしている会社も少なくはありません。
・働き方改革
5年間の猶予期間が明け、2024年4月にはいわゆる2024年問題を言われる、「働き方改革関連法」が適用されました。
簡単にまとめると、問題視されていた長時間労働が出来なくなり、違反すると罰則も設けられました。
これを機に働き方改革を進める企業も多く、週休2日制の普及等も進んでいっております。
また、業務をできるだけデジタル化させる事で、労働者への負担軽減と生産性の向上を図る企業もあります。
デジタル化につきましては、国からの助成金・補助金も用意されているので、ご興味があればお気軽にお問合せ下さい。
・給与改定
建設業界は他業種と比較すると年収が高く思われがちですが、拘束時間や休日数を考えると条件が良くありません。
また建設業界は、1日幾らといった出勤因数に応じての給与形態が多く、週休2日制になると給与が減る可能性もあります。
2024年問題を受けて給与を見直す良いタイミングです。
3.建築業界で働くメリット
・将来性がある
AIが発展してきており、「レストランでロボットが食事を運んでくれる」「ホテルのフロントが全てロボット」等、見かける機会が増えました。
一方で建設業界はAIが代替となりにくく将来性があります。
また、建築物やインフラは将来的にも無くなる事はないので、仕事が無くなる心配はありません。
既に建てられた建物やインフルであっても、メンテナンスや補修があるので、常に一定の需要が見込まれます。
・やりがい
地図や建築物として後世に残る仕事となっており、やりがいや達成感を感じやすい職業です。
自分の子供に自分の仕事の成果を見せられる点も魅力的ですね。
・高収入
資格がないと携われない工事などもあるので、資格を取得する事でチャンスが増えます。
また技術職でもあるので経験年数に応じて給与が上がりやすい業界です。
他業界では初任給は低く設定され、年々の昇給で給与UPしていくケースが多いので、若いうちは特に同年代より高給となりやすいです。
4.まとめ
・若者離れは3Kの悪いイメージが原因にあげられるので払拭が必要
・その為には「働き方改革」「積極的な採用」「給与改定」がポイント
・2024年問題を受けて問題点が改善されつつある
・上記3項目全てに補助金や助成金があり国からのバックアップ体制も万全
・建設業はAIが代替となりにくく将来性があり、何かを作るという点でやり甲斐もある
・特に若いうちは同世代より給与が高い
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